形成外科専門医の「切らずに若く変える」若返り専門クリニック

サーマクールの機械の音について

サーマクールを当てるとき、パソコンの起動音のような独特の音がします。

まず普通にサーマクールをショットしているときは、
『ブーン→ ジャーン(ブルブル) 』サーマクールたるみとり
ショットするときはフットペダルかハンドピースについているスイッチを押してからチップを皮膚に当てます。
スイッチを押してチップがスタンバイ状態になっている音が
『ブーン・・』
チップを皮膚に当ててラジオ波が出ている状態が
『ジャーン』
サーマクールCPTの場合は、ジャーンの時に熱による痛み出るのですが、それを緩和するためにチップが振動するので、(ブルブル)が一緒に来ます。チップが振動することで痛みが感じなくなるのです。(ゲートコントロール理論)

ちなみに、サーマクールNXTの場合は振動しないので(ブルブル)の代わりにカチカチカチ・・と音が聞こえます。

普通のショットじゃないショットの時
『ブーン→ジャーン→ピン』
ピンはエラー音です。
どのような時に鳴るかというと・・

照射をしている時、チップの先端からラジオ波だけではなく、熱によって皮膚がやけどをしないように冷却のためのガスも噴出されています。
皮膚の温度が上がりすぎてやけどになったり、逆に冷却ガスによって凍傷になったりしないようにチップは皮膚温度を感知し、異常があるときはショット出来ないようにプログラムされているのです。
でも、チップが皮膚温を感知するにはチップが皮膚に接触していなければ感知できません。エラーになります。
つまり、チップが浮いていたり、斜めに接触していたりすると皮膚温が感知されないのでエラー音が鳴るのです。

あとはショットを急ぎすぎる時。
前のショットの熱が取れないままショットすることになりますから、皮膚の温度が上がってエラーが出やすくなるのです。

誰がやってもエラーが出やすいところもあります。例えば、あごからあご下、首にかけて。
凹凸が多い部位ですから、チップ先端の平らな面を完全に皮膚に接触させるのが難しいので、エラーが出やすくなります。

エラーが出た場合はリセットを押さないと次のショットが打てません。
リセットの時も操作音がします。出力を変えるときも出ます。

ショット数が半分に達した時、終了した時も音が出ます。

今度サーマクールをするときはそんなことも気にしてみてください。
施術者の経験、技量が分かるかもしれません。


サーマクールと施術出力について

サーマクールを施術する時の強さについてです。

強さについては、基本的に医師の裁量により決定されます。
そのためここで、このくらいの出力が良い、または悪いと断定することは出来ません。
しかしサーマクールはサーマクールの機械あっての治療です。

普段私たちが電気屋さんで購入する家電製品と同じように、機械の取扱説明書と治療のガイドラインがサーマクールの機械にも付属してきます。
例えば濡れた手でコンセントをさしたら感電してしまいます。しかし感電したのは機械のせいではなく、してはいけない事をした自分に過失があります。

医療現場では医師の裁量に委ねられる部分が大きいので、リスクがあっても治療に必要であれば、患者さんの同意の下で、ガイドラインから外れた治療を行うことも多々あります。
サーマクール治療もガイドラインから外れていても医師の裁量で自由に治療方法を変えることが出来ます。

しかし絶対条件が1つあります。患者さんの同意です。
安全の基準であるガイドラインから外れた治療を行えば危険が増すことになりますから、医師は危険性が増すことを患者さんに充分に説明して、必ず同意を得なければなりません。

治療の強さを上げれば効果は出やすくなりますが、リスクも高くなります。
リスクが少なく、効果が最大に出る強さで治療することが理想です。
そのラインはどこか・・・?
それは、自分で実際にトラブルをたくさん経験している人間でなければ分からないはずです。
また、患者さん一人一人の肌質により安全ラインは変わってきます。

医師は機械の操作者ですが、開発者ではありません。
危険性を認識していない施術者に治療される患者さんは、安全性の再テストを受けているのと同じかも知れません。

以下『サーマクールCPT 治療のガイドライン』から抜粋

照射エネルギーの決定について
患者の熱さの反応を見るために、3.0㎠チップ(顔用チップ)はエネルギーレベル2.5から照射を行います。
患者の熱さ反応を確認後、実際に照射するエネルギーを決定します。レベル設定の指標は熱さを表の2~2.5程度でコントロールすることで効果があるとされています。

解説:
施術の強さは最初に上の表の2.5で様子を見てみる。それより上げるか下げるかは、痛みの強さで判断するのが良い、とガイドラインで推奨しています。

サーマクールの機械はアメリカ製ですが、、アメリカの厚生労働省にあたるFDA食品医薬品局( Food and Drug Administration) により医療機器の認可を受けています。医療機器の認可を受けるためには、人体に直接作用する機械ですので、非常に厳格に安全性のテストが繰り返されています。
サーマクールの治療のガイドラインは、無数のテストを重ねた結果、ここまでは確実に安全であるという範囲と考えます。

※追記
プライベートクリニック吉祥寺では、独自の施術方法により痛みが軽減しますので、痛みを目安とした上記の表は適応出来ません。
上記の表を適応したガイドラインどおりの施術では出力は以下の様になります。

頬が4.5~3.5、
口より下からフェイスラインにかけては3.5~3.0
フェイスラインからあご下は2.5~2.0
首は下に行くほど痛くなるため、2.5~1.0まで下げても痛い場合があります。

当院では頬からフェイスラインが4.5~4.0
フェイスラインからあご下が3.5~2.0程度になります。(発赤が出やすいため出力を上げられません。)
特別に痛みを感じやすい方は上記-1.0程度です。
痛みを感じ無くても、やけどのリスクが生じるため、これ以上は余程のことがなければ上げられません。


サーマクール情報

1.サーマクールの価格設定について

当院はサーマクール専門医院ですので、サーマクールに必要ない場所、人、物、広告などを減らすことで他院に比べるとサーマクールの施術料金が低く抑えられています。
なるべく多くの方に受けていただきたいという気持ちからですが、ここでそのようなことを宣伝するつもりはありません。

2.サーマクールのチップとショット数について

チップというのはサーマクールをするときに直接顔にあたる部分の部品です。
チップは1回限りの使い捨てになっていますから、治療を行うときに初めて袋を開封し、ハンドピースの先端に装着して治療を行います。治療が終わったらチップを外し、チップを破棄します。

3.サーマクールの機械の音について

自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。

4.サーマクールとウルセラの比較

サーマクールと並び、切らないたるみ治療の主流にこれからなりつつあるものがあります。
サーマクールと同じように、熱で皮膚の深部のコラーゲンを収縮させて引き締める治療で、ウルセラ(ulthera)です。

サーマクールの副作用~美容的副作用~

5.サーマクールのマーキング~当院の考え~

サーマクールの施術の前にマーキングを行います。
クリニックによってはマーキングを行わないところもあるようですが、マーキングシートを使いマーキングを行って施術をすることがスタンダードだと思われている方が多いようです。

サーマクールの効果が違う理由~打ち方の違い~

6.サーマクールの効果が違う理由~打ち方の違い~

たるみを効果的に解消するには、たるみがある状態で治療しなければなりません。
横になった状態で顔を見てもたるみはありません。
起き上がっている時に重力に従い、はじめてたるみが出現します。
限られたショット数を最大限に効果を出すには、たるみの場所を狙い撃ちして治療する事が不可欠です。

サーマクールの即時効果~速効性はあるか~

7.サーマクールの即時効果~速効性はあるか?~

サーマクールは治療してすぐに効果が出るでしょうか?
サーマクールの治療の効果は、下のグラフのように、1~2ヶ月かけて徐々に現れます。
治療直後に2割くらいの効果が出ているはずです。

手術をしないで老化に対抗する

8.ウルセラサーマクールの効果~正しいたるみの理解

ほうれい線/マリオネット線/フェイスラインの丸み/目の下、頬コケの原因 、老化に対抗する方法、手術をしないで老化に対抗する方法についてご説明いたします。

顔だけではシルエットは変わらない

9.サーマクールで若返るコツ

サーマクールは、引き締め効果によりフェイスラインのシルエットをシャープにすることができます。
しかし顔だけに施術をしても、フェイスラインは変わりません。
なぜか・・・。

サーマクール照射出力レベル内部資料

10.サーマクール照射出力(レベル)内部資料

自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。