サーマクールのチップとショット数について
チップというのはサーマクールをするときに直接顔にあたる部分の部品です。
チップは1回限りの使い捨てになっていますから、治療を行うときに初めて袋を開封し、ハンドピースの先端に装着して治療を行います。治療が終わったらチップを外し、チップを破棄します。
破棄といっても捨てるわけではありません。チップにはICチップが組み込まれてあり、治療中の出力やエラー、経過時間など重要なデーターが保存されていますから、カルテとともに大事な記録となるため当院では使用済みチップも全て大事に保管しています。万が一、機械の不調でトラブルがあったとき、チップが全てを証言してくれるのです。
チップに組み込まれたICチップ、・このICチップにはもう一つ大事な役目があります。
それは、カウンターです。チップは治療を始めてからの経過時間をカウントしています。
なぜカウンターが大事な役目なのかというと、チップには有効時間が設定されており、CPT400ショットのチップだったら150分、600ショットだったら210分というようにチップの違いによって有効時間も決まっています。
つまり、600ショットの治療だったら3時間半以内に治療を完了しなければいけないのです。
600ショットの治療に3時間半かける人はいませんから、普通に使っている分には全く気にしなくていい有効時間なのですが、600ショットのチップを使って200ショットづつ、3人の治療をしようと思っても、有効時間があるため出来ないようになっているのです。
現在日本に流通しているサーマクールCPT用のチップは下の表のものだけです。それ以外の端数は1つのチップを複数人で時間内にシェアしなければありえません。
※有効時間を設定している理由(サーマクールの公式マニュアルから)
チップの表面にジェルがつきますと、フィルムの劣化が始まります。
その為チップには有効時間が設けられており、有効時間が過ぎると機械が動作しなくなります。
サーマクールと合併症について
どのような治療でもリスクは必ず存在します
書きたくありませんが、サーマクールにも合併症が出ることがあります。
一般的に効果の大きい治療は、万一副作用が出た場合、副作用も大きく出てしまいます。これは美容の治療だけではなく、飲み薬でも同じです。
リスクがあるからこそ、サーマクールも飲み薬も医師以外のものが施術、処方することを制限されているのです。
医師のプライドで制限されているわけではなく、万が一副作用が出た場合に確実に対処出来るからこそ許されます。
サーマクールの合併症、それはやけどです。
サーマクールは皮膚の下2~4ミリの深さに60度前後の熱をかけ、コラーゲンを収縮させるることでリフトアップさせる治療です。これを、治療するときに誤って2ミリ浮かしてショットしてしまったらどうなるでしょう。
60度の熱が皮膚の表面にかかってしまいます。
サウナの60度といったら温い位ですが、60度のお湯だったらやけどをしてしまします。その違いは熱の伝わり方の違いによるもので、60度のサウナに入っても体が60度になることはありませんからやけどをしません。
しかしサーマクールの場合は60度に温まってしまいます。
60度で起こすやけどはどのような程度でしょうか。
やけどの深さは軽いほうから1,2,3度と分かれていますが、そのうちの1,2度のやけどにあたります。
大雑把に言うと、1度は皮膚に赤みが出て1,2日で治まるもの、2度は水ぶくれになるようやけどです。
実際は、サーマクールで起こる可能性のあるやけどのほとんどは1度のもので、翌日にはなくなってしまうものです。しかし、ごくまれに水ぶくれや赤みが続く程度のやけどが生じる事があります。
このやけどの治療を誤ってしまうと、色素沈着を起こして色が長く残る可能性もあります。
また、サーマクールは照射をする時に、皮膚の表面温度を上げないようにするため、ラジオ波と一緒に冷却用のガスがチップの先から噴出されるのですが、過冷却による凍傷の報告もあります。
つまり、どんな医師でもやけどを生じさせてしまう可能性はあるのですが、万が一おきたときに適切な治療が出来るがどうかが一番重要なのです。
美容外科治療を考えている方は、一般的なやけどや怪我等の治療経験をたくさん積んできた医師かどうかを必ず気にしたほうが良いと考えます。
サーマクール情報
1.サーマクールの価格設定について
当院はサーマクール専門医院ですので、サーマクールに必要ない場所、人、物、広告などを減らすことで他院に比べるとサーマクールの施術料金が低く抑えられています。
なるべく多くの方に受けていただきたいという気持ちからですが、ここでそのようなことを宣伝するつもりはありません。
2.サーマクールのチップとショット数について
チップというのはサーマクールをするときに直接顔にあたる部分の部品です。
チップは1回限りの使い捨てになっていますから、治療を行うときに初めて袋を開封し、ハンドピースの先端に装着して治療を行います。治療が終わったらチップを外し、チップを破棄します。
3.サーマクールの機械の音について
自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。
4.サーマクールとウルセラの比較
サーマクールと並び、切らないたるみ治療の主流にこれからなりつつあるものがあります。
サーマクールと同じように、熱で皮膚の深部のコラーゲンを収縮させて引き締める治療で、ウルセラ(ulthera)です。
5.サーマクールのマーキング~当院の考え~
サーマクールの施術の前にマーキングを行います。
クリニックによってはマーキングを行わないところもあるようですが、マーキングシートを使いマーキングを行って施術をすることがスタンダードだと思われている方が多いようです。
6.サーマクールの効果が違う理由~打ち方の違い~
たるみを効果的に解消するには、たるみがある状態で治療しなければなりません。
横になった状態で顔を見てもたるみはありません。
起き上がっている時に重力に従い、はじめてたるみが出現します。
限られたショット数を最大限に効果を出すには、たるみの場所を狙い撃ちして治療する事が不可欠です。
7.サーマクールの即時効果~速効性はあるか?~
サーマクールは治療してすぐに効果が出るでしょうか?
サーマクールの治療の効果は、下のグラフのように、1~2ヶ月かけて徐々に現れます。
治療直後に2割くらいの効果が出ているはずです。
8.ウルセラサーマクールの効果~正しいたるみの理解
ほうれい線/マリオネット線/フェイスラインの丸み/目の下、頬コケの原因 、老化に対抗する方法、手術をしないで老化に対抗する方法についてご説明いたします。
10.サーマクール照射出力(レベル)内部資料
自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。