サーマクールのマーキング~当院の考え~
サーマクールの施術の前にマーキングを行います。
クリニックによってはマーキングを行わないところもあるようですが、マーキングシートを使いマーキングを行って施術をすることがスタンダードだと思われている方が多いようです。
マーキングシートは使い捨ての転写式のペーパーで、実際使用する際は、マーキングシートを施術部に当て、その上からアルコール綿で押さえつけてシートのインクを施術部位に転写していきます。
マーキングシートのマス目に沿って照射していくことで、ムラがなく、効率的な照射を行っていくことが出来ます。
実は、サーマクールの製造会社のsoilta medical社が出しているサーマクール治療ガイドラインでは、マーキングは2段階に分けて行うことになっています。
①手書きのマーキング
②マーキングペーパーによるマーキング
②は一般的でポピュラーですが、①はあまり行われていないようです。
しかし、実は①のほうが重要だと考えています。
手書きで何をマーキングするかというと、
‘‘重点的に照射するべきベクトルラインや、プロブレムエリア(改善が望まれる場所)をマーキングします。”とガイドラインに記載されています。
単純な手書きの線に過ぎないマーキングですが、その線こそ、まさにサーマクール治療の成否を左右するドクターのノウハウとテクニックが詰まっていると思います。
※マーキングシートは当院は使っていません。
理由は、アルコールの刺激で痛みが出るからです。
また、アルコールが少ないとインクが移りにくいため、アルコールを浸したもので転写しなければいけません。美肌治療のために肌荒れを起こすのは本末転倒です。
特に目の近くの皮膚は薄くて繊細なため、アルコール綿をこすりつけるのはとてもためらわれます。
また、手書きのマーキングとの整合性が全くないからです。
以上がマーキングシートを使用しない理由ですが、ご希望の方には喜んで使いますので、遠慮しないでおっしゃってください。
サーマクールの副作用~美容的副作用~
トップページから来ていただいた方は、『良くない』サーマクールの効果と、『若く見える』顔の違いが分かりましたでしょうか?
左右微妙に色が違いますが、それは無視してください。
図の左右で違う点は1点のみ。
『ほほの膨らみ』です。
サーマクールは引き締める効果だけではなく、膨らみをつぶす効果もあります。
たるみによる膨らみをつぶせば、たるみは改善しますが、
膨らんでいるところが全てたるみ、という訳ではではありません。
中には若く見えるための膨らみもあり、その膨らみをつぶすと、『かえって老けた』 ように見えることもあります。
上図の 『ほほの膨らみ』 はその例の1つです。
『引き締めたい部位』と、『つぶしてはいけない部位』の判断
『どの部位に何回打つか』 限られたショット数の効率的な配分
施術者の治療のデザインとプランニングがサーマクールの結果に大きな違いをもたらします。
※均一に顔全体にかけるような施術を何度も繰り返すと、顔の凹凸がなくなるとともに、皮膚の引き締まりにより、表面積の最も少ない『球』に近づき、『サーマ顔』といわれる特徴的な平面的な顔貌に近づいていきます。
これはサーマクールの治療が悪いと言うわけではなく、「施術のしかた」の問題です。
サーマクールが特別に合併症がでやすい訳ではなく、効果のある治療ほど、誤った使い方により良くない効果も出やすくなります。
美容手術では劇的に人生が変わる人もいますが、必ずしも良く変わる保障はありません。
すべては術者の「施術のしかた」次第で、結果には天と地の開きができてしまいます。
サーマクール情報
1.サーマクールの価格設定について
当院はサーマクール専門医院ですので、サーマクールに必要ない場所、人、物、広告などを減らすことで他院に比べるとサーマクールの施術料金が低く抑えられています。
なるべく多くの方に受けていただきたいという気持ちからですが、ここでそのようなことを宣伝するつもりはありません。
2.サーマクールのチップとショット数について
チップというのはサーマクールをするときに直接顔にあたる部分の部品です。
チップは1回限りの使い捨てになっていますから、治療を行うときに初めて袋を開封し、ハンドピースの先端に装着して治療を行います。治療が終わったらチップを外し、チップを破棄します。
3.サーマクールの機械の音について
自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。
4.サーマクールとウルセラの比較
サーマクールと並び、切らないたるみ治療の主流にこれからなりつつあるものがあります。
サーマクールと同じように、熱で皮膚の深部のコラーゲンを収縮させて引き締める治療で、ウルセラ(ulthera)です。
5.サーマクールのマーキング~当院の考え~
サーマクールの施術の前にマーキングを行います。
クリニックによってはマーキングを行わないところもあるようですが、マーキングシートを使いマーキングを行って施術をすることがスタンダードだと思われている方が多いようです。
6.サーマクールの効果が違う理由~打ち方の違い~
たるみを効果的に解消するには、たるみがある状態で治療しなければなりません。
横になった状態で顔を見てもたるみはありません。
起き上がっている時に重力に従い、はじめてたるみが出現します。
限られたショット数を最大限に効果を出すには、たるみの場所を狙い撃ちして治療する事が不可欠です。
7.サーマクールの即時効果~速効性はあるか?~
サーマクールは治療してすぐに効果が出るでしょうか?
サーマクールの治療の効果は、下のグラフのように、1~2ヶ月かけて徐々に現れます。
治療直後に2割くらいの効果が出ているはずです。
8.ウルセラサーマクールの効果~正しいたるみの理解
ほうれい線/マリオネット線/フェイスラインの丸み/目の下、頬コケの原因 、老化に対抗する方法、手術をしないで老化に対抗する方法についてご説明いたします。
10.サーマクール照射出力(レベル)内部資料
自分がどの程度の出力で施術をされているのかは、施術者に照射レベルを確認することが最も簡単ですが、通常はなかなか困難です。
そこで、出力を上げた効果的な施術であったのか、レベルを下げた弱い施術だったのかを判断する方法があります。